筋トレの順番はどっちが先?効果が変わる種目の並べ方をトレーナー解説

「同じくらいの時間ジムにいるのに、思ったほど体が変わらない」——その原因は、種目そのものではなく“やる順番”にあるのかもしれません。
筋トレは、どの種目を先に持ってくるかで、扱える重さも、効かせられる部位も変わってきます。
この記事では、効果を引き出しやすいトレーニングの順番を、ウォームアップからクールダウンまで5ステップで整理しました。

  • ✔ 大きい筋肉から先に
  • ✔ 有酸素は筋トレの後
  • ✔ 目的別の組み方つき
  • ✔ 初心者もそのまま使える
  • 大→小筋肉の
    優先順位
  • 筋トレ
    →有酸素
    おすすめの
    並べ方
  • 週2〜3回無理なく
    続く頻度

この記事でわかること

  1. 筋トレの順番で効果が変わる理由
  2. 基本の5ステップ(ウォームアップ〜クールダウン)
  3. なぜ「大きい筋肉から」なのか
  4. 有酸素運動は筋トレの前か、後か
  5. ストレッチは前と後で役割が違う
  6. やりがちなNGな順番3つと、目的別の組み方

筋トレの順番で効果が変わるのはなぜ?

トレーニング中に使える集中力と筋力には限りがあります。
セッションの序盤がいちばん力を出せる時間帯で、後半になるほど疲労が溜まり、扱える重量もフォームの精度も落ちていきます。

つまり順番とは、「限られた体力を、どの種目に優先して割り当てるか」という配分の問題です。
最も伸ばしたい種目を疲れ切った最後に持ってきてしまうと、本来出せたはずの力を出しきれないまま終わってしまいます。

結論

基本は「ウォームアップ → 大きい筋肉 → 小さい筋肉 → 有酸素 → ストレッチ」。
この並びを守るだけで、同じメニュー・同じ時間でも、1回あたりの密度は変わってきます。

筋トレの正しい順番|基本の5ステップ

まずは全体像です。
1回のトレーニングは、次の流れで組み立てます。

  • STEP 1ウォームアップ(5〜10分)軽い有酸素や動的ストレッチで体温を上げ、関節を動かしておきます。
    いきなり重い重量を扱うと、フォームが安定せずケガのリスクも上がります。
  • STEP 2大きい筋肉の種目脚・背中・胸など、体積の大きい筋肉を使う種目を最初に。
    スクワットやデッドリフト、ベンチプレスなどが該当します。
    最も力が必要なので、いちばん元気な序盤に配置します。
  • STEP 3小さい筋肉の種目腕・肩・お腹など、比較的小さい筋肉を後半に。
    ここは疲労が残っていても、狙った部位に効かせやすい種目が多いためです。
  • STEP 4有酸素運動(必要に応じて)ウォーキングやバイクなどを筋トレの後に。
    エネルギーを使った状態から入るほうが、ダイエット目的では合理的だと言われています。
  • STEP 5静的ストレッチ・クールダウン使った筋肉を伸ばし、呼吸を整えて終わります。
    翌日以降の張りや疲労感の軽減につながることが期待できます。

時間が取れない日はどうする?

45分確保できない日もあると思います。
その場合は、STEP 2(大きい筋肉の種目)とSTEP 5(ストレッチ)だけでも構いません。
優先順位が高いのは、あくまで大きい筋肉を使う種目です。

Weight Downのプログラムが1回25分から設定されているのも、この「優先順位の高いものに集中する」という考え方に基づいています。

なぜ「大きい筋肉から小さい筋肉へ」なのか

先に腕や肩を疲れさせると、大きな種目が扱えなくなる

たとえば、腕のトレーニングを先に行ってからベンチプレスに移ると、支える側の腕が先に限界を迎えてしまい、本来鍛えたい胸の筋肉を追い込む前にセットが終わってしまいます。
背中の種目でも同じことが起こります。

大きい筋肉を使う種目は、複数の関節と筋肉が連動する「多関節種目」であることがほとんどです。
だからこそ、周辺の小さい筋肉が元気なうちに取り組む必要があります。

バーベルを使ったスクワットをトレーナーの指導で行う女性
脚や背中など大きい筋肉を使う種目は、体力が残っている序盤に配置するのが基本です

消費エネルギーの面でも効率的だと言われています

動員される筋肉量が多い種目ほど、1セットあたりに使うエネルギーも大きくなります。
限られた時間で体を変えていきたいなら、まず大きい筋肉から手をつけるのが理にかなっています。

下半身の代表種目であるスクワットについては、スクワットの正しいやり方 で詳しく解説しています。
フォームが崩れたまま回数を重ねても効果は出にくいので、あわせて確認してみてください。

有酸素運動は筋トレの前?後?

ダイエット目的なら

筋トレ → 有酸素運動の順がおすすめです。
逆にすると、筋トレで力を出しきれなくなる可能性があります。

先にランニングやバイクで30分動いてしまうと、その後の筋トレで扱える重量は確実に落ちます。
筋肉に十分な刺激を入れられないまま終われば、筋肉量の維持という目的からは遠ざかってしまいます。

一方、筋トレを先に行っておけば、有酸素に移る頃には体が温まり、エネルギーもある程度使われた状態です。
この順番のほうが、脂肪をエネルギーとして使いやすい状態になると考えられています。

有酸素運動そのもののやり方は 有酸素運動の効果と正しいやり方 に、筋トレと脂肪燃焼の関係については 筋トレは脂肪燃焼に効く? にまとめています。

持久力を伸ばしたい場合は例外もあります

マラソンなど持久系の競技が目的であれば、有酸素を優先する組み方もあります。
順番のセオリーは「何を最も伸ばしたいか」によって変わる、という点は覚えておいてください。

ダイエットやボディメイクが目的であれば、筋トレを先に置く形で問題ありません。

ストレッチは前と後で役割が違う

「ストレッチ」とひとくくりにされがちですが、トレーニング前と後では目的も種類も異なります。

トレーニング前 トレーニング後
種類 動的ストレッチ 静的ストレッチ
動き方 腕を回す、脚を振るなど
動かしながら伸ばす
一つの姿勢で20〜30秒
じっくり伸ばす
目的 体温と可動域を上げる 筋肉を落ち着かせる
注意点 長時間の静的ストレッチは
力が出にくくなることも
痛みを感じる手前で止める

トレーニング前に静的ストレッチを長くやりすぎると、一時的に力を発揮しにくくなる場合があるとされています。
前は「動かしながら温める」、後は「じっくり伸ばす」と覚えておくと分かりやすいはずです。

トレーニング後に静的ストレッチのサポートを受ける女性
Weight Downではトレーニング後のストレッチまでをセッションに含めています

自宅でできるストレッチは 肩こり・腰痛を解消するストレッチ7選 でも紹介しています。
デスクワークで固まりやすい部位を中心にまとめました。

やりがちなNGな順番3つ

  • ① ウォームアップを飛ばしていきなり本番セット時間がないときほど省略しがちですが、体が温まっていない状態で高い負荷をかけるのは、ケガのリスクを上げる行為です。
    5分の軽い有酸素だけでも入れてください。
  • ② 腹筋から始めてしまうお腹は体幹を支える役割があるため、先に疲れさせるとスクワットやデッドリフトでの姿勢が安定しにくくなります。
    腹筋は後半に回すのが基本です。
  • ③ 毎回まったく同じ順番で、最後の種目がいつも同じ後半に配置した種目は、常に疲れた状態で行うことになります。
    特に伸ばしたい部位がある場合は、その種目を意図的に前に持ってくる日をつくるのも一つの方法です。

目的別・おすすめの組み方

基本の順番を押さえたうえで、目的に応じて配分を調整していきます。

1ダイエット・体脂肪を落としたい

週2〜3回/全身をまんべんなく

1回で全身を扱う「全身法」がおすすめです。
脚 → 背中 → 胸 → 肩・腕 → 腹筋の順に並べ、最後に有酸素運動を15〜20分。

頻度は週2〜3回。
毎日行う必要はなく、筋肉が回復する時間を確保するほうが結果につながりやすくなります。
詳しくは 筋トレは週何回が効果的か をご覧ください。

ダンベルを使った肩のトレーニングをマンツーマンで行う様子
小さい筋肉を使う種目は、大きな種目を終えた後半に配置します

2ボディメイク・部位を引き締めたい

気になる部位を先に

「二の腕を引き締めたい」「お尻を上げたい」など明確な目的がある場合は、その部位を使う種目を早めに配置します。
ただし、大きい筋肉の種目を完全に後回しにはしないことがポイントです。

たとえばお尻が目的なら、ヒップ系の種目 → 脚全体の種目 → 上半身、という並べ方になります。

3体力づくり・健康維持が目的

無理のない強度で全身を

運動経験が少ない方や、久しぶりに体を動かす方は、まず動作を覚えることが最優先です。
重量を追わず、ウォームアップと基本種目、ストレッチだけでも十分な一歩になります。

慣れてきたら、少しずつ種目数や負荷を足していきます。
最初から完璧な順番を目指す必要はありません。

なお、トレーニング翌日の筋肉痛との付き合い方は 筋肉痛を早く治す方法 に、体づくりに欠かせない栄養面は タンパク質の効果的な摂り方 にまとめています。

順番に迷ったら、Weight Downのパーソナルトレーニングへ

ここまで順番のセオリーを紹介してきましたが、実際には「その日の体調」「これまでの運動経験」「どこを変えたいか」によって最適な並べ方は変わります。
自己流で組み立てると、気づかないうちに効かせたい部位を外していた、ということも起こりがちです。

Weight Downは、兵庫県内に展開する完全個室マンツーマンのパーソナルジムです。
HIIT(高強度インターバルトレーニング)×ウェイトトレーニング×ストレッチを組み合わせ、その日の体の状態に合わせて種目と順番を組み立てていきます。

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筋トレの順番についてよくある質問

全身を1日でやるのと、部位ごとに分けるのはどちらがいいですか?

週2〜3回のペースであれば、1回で全身を扱う方法が向いていると言われています。
分割して部位ごとに鍛える方法は、週4回以上通える場合に選択肢に入ってきます。
まずは全身を扱う形から始め、頻度が上げられるようになってから検討してみてください。

筋トレの前に食事は摂ったほうがいいですか?

空腹のまま強い負荷をかけると、力が出にくかったり、体調を崩したりすることがあります。
トレーニングの1〜2時間前に、消化のよい炭水化物を中心とした軽い食事を摂っておくと動きやすいでしょう。
直前の食べすぎは、かえって動きづらくなるため避けてください。

時間がない日は、順番を守れなくても意味がないですか?

そんなことはありません。
順番はあくまで効率を上げるための工夫であり、続けることのほうがはるかに重要です。
10分しか取れない日は、スクワットなど大きい筋肉を使う種目を1つだけでも構いません。
ゼロの日をつくらないことを優先してください。

まとめ|順番を変えるだけで、同じ時間の密度が変わる

筋トレの順番は、特別な道具も追加の時間も必要としないのに、結果に差がつきやすいポイントです。

今日から意識したい5つのこと

  • ウォームアップは省略せず、5〜10分は確保する
  • 脚・背中・胸など、大きい筋肉の種目を先に行う
  • 腕・肩・腹筋といった小さい筋肉は後半に回す
  • ダイエット目的なら、有酸素運動は筋トレの後に
  • トレーニング前は動的ストレッチ、後は静的ストレッチ

とはいえ、順番を完璧にすることが目的ではありません。
大切なのは、無理なく続けられる形を見つけることです。
週1回でも、25分でも、続けた分だけ体は応えてくれます。

「自分の目的に合った組み方が知りたい」「フォームが合っているか不安」という方は、一度プロに見てもらうのが近道です。
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